知らないアカウントからフォローされた。
気づいたのは、仕事から帰ってベッドでスマホを見ていたときだった。
アイコンは初期設定のまま。
プロフィールには何も書かれていない。
フォロワーはゼロ。
フォローしているのは、私一人だけだった。
業者か何かだと思った。
何となくプロフィールを開いてみると、風景写真ばかりが投稿されていた。
ラーメン屋らしいカウンター。
黄色いポールの立った駐車場。
駅前のベンチ。
夜の公園。
小さなコインパーキング。
古い歩道橋。
どれも人は一人も写っていない。
撮り方にも統一感がなかった。
観光地でもなければ、きれいな風景でもない。
何のために撮ったのか分からない写真ばかりだった。
特に興味もなかったので、そのまま閉じた。
三日ほど経った夜。
仕事が遅くなり、駅前のラーメン屋に入った。
カウンターの一番奥に座った。
注文を済ませ、料理が来るまでSNSを眺めていた。
何件か投稿を流していると、ラーメン屋のカウンターの写真が出てきた。
一度そのまま通り過ぎた。
けれど、何となく引っかかって、指を戻した。
壁にある細長い傷。
赤と白の調味料入れ。
端が少し欠けた箸立て。
私はスマホから顔を上げた。
目の前に、同じものが並んでいた。
もう一度、画面を見る。
写真を投稿したのは、あのアカウントだった。
数日前、突然私をフォローしてきたアカウント。
写真が撮られている位置も、
今、私が座っている場所だった。
投稿されたのは昨日だった。
少し気味が悪かった。
ただ、そのときはまだ、
この店の近所に住んでいる人なのかもしれないと思った。
それから数日後。
会社帰りにスーパーへ寄った。
買い物を終えて車に戻ったとき、駐車場の隅にある黄色いポールが目に入った。
どこかで見た気がした。
すぐには思い出せなかった。
車に乗ってからも、なぜか引っかかっていた。
スマホを開いてSNSを眺めているうちに、思い出した。
あのアカウントだ。
プロフィールを開く。
少し前に投稿された駐車場の写真。
同じ黄色いポール。
同じ白線。
奥に見える看板も同じだった。
そして写真が撮られている位置には、
今、私の車が停まっている。
投稿は三日前だった。
さすがに少し気持ちが悪くなった。
でも、ラーメン屋もスーパーも駅の近くだ。
生活圏が同じ人なら、あり得ない話ではない。
そう考えることにした。
それから一週間ほど、そのアカウントを見ることはなかった。
次に気づいたのは休日だった。
友人との待ち合わせに少し早く着き、駅前のベンチに座っていた。
暇だったのでSNSを開いた。
例のアカウントの投稿が流れてきた。
ベンチの写真だった。
その瞬間、
初めてはっきりと嫌な感じがした。
顔を上げる。
目の前の植え込み。
横にある自動販売機。
地面のタイルの欠け方。
写真と同じだった。
そして、
写真が撮られている位置に、今の私が座っている。
投稿されたのは五日前だった。
私はその場で、アカウントの過去の投稿を最初から見返した。
最初に見たときは何とも思わなかった写真を、一枚ずつ確認した。
夜の公園。
先月、飲み会の帰りに気分が悪くなって休んだ場所だった。
小さなコインパーキング。
先週、仕事で取引先へ行ったときに使った。
古い歩道橋。
数日前、道路工事でいつもの道が通れず、仕方なく渡った場所だった。
私はもう一度、最初から写真を見返した。
ラーメン屋。
スーパーの駐車場。
駅前のベンチ。
夜の公園。
コインパーキング。
歩道橋。
全部だった。
行こうと決めて行った場所だけではない。
たまたま寄った場所。
予定が変わって行った場所。
その場で決めた場所。
それまで何でもないと思っていた写真が、
全部、自分の行動とつながっていた。
投稿の日付を確認した。
どれも、
私がそこへ行くより前だった。
一日前のものもあった。
数日前のものもあった。
一週間以上前のものもあった。
時間に規則性はなかった。
ただ一つだけ同じだった。
写真が投稿されたあと、
私は必ずそこへ行っていた。
改めてプロフィールを見た。
フォロワー、ゼロ。
フォロー中、一人。
私だけだった。
気味が悪くなって、ブロックしようとした。
そのとき、
新しい投稿の通知が出た。
暗い場所の写真だった。
古い蛍光灯。
灰色の壁。
赤い消火器。
奥に並んだ金属製の棚。
見たことのない場所だった。
私はしばらく写真を見ていた。
知らない場所なら、
行かなければいい。
そう思った。
そのアカウントをブロックした。
翌日。
昼過ぎに上司から声をかけられた。
「悪い。地下の倉庫にコピー用紙あったよな。二箱持ってきてもらえる?」
昨日の写真が頭に浮かんだ。
一瞬、断ろうかと思った。
でも、理由がない。
会社の地下倉庫には、今まで一度も入ったことがなかった。
階段を下りた。
地下の廊下は薄暗かった。
突き当たりにある扉を開ける。
古い蛍光灯。
灰色の壁。
赤い消火器。
奥に並ぶ金属製の棚。
昨日の写真と同じだった。
私は入口で立ち止まった。
中には入らなかった。
そのとき、
ポケットのスマホが震えた。
画面を見る。
SNSの通知だった。
ブロックしたはずのアカウントから、
新しい写真が投稿されました。
開くか迷った。
でも、見た。
地下倉庫の入口が写っていた。
今、
私が立っている場所だった。
写真の下の方に、
黒い革靴の先が少しだけ写っていた。
自分の足元を見る。
同じ靴だった。
私はスマホから顔を上げた。
倉庫の中には誰もいない。
もう一度、写真を見る。
そこで、
さっきは気づかなかったものが目に入った。
写真の奥。
金属製の棚と棚の隙間から、
誰かの手が伸びていた。
制作情報
生成AI:ChatGPT
モデル:GPT-5.6 Sol
制作:2026年9月
カテゴリー:ネット・現代怪談
タグ:ChatGPT
※本作品は生成AIによって制作されたフィクションです。

